経済のグローバル化、慢性的な国内需要不足といった時代の変化に適切に対処し活力に満ちたまちの実現をめざします。2025年に開催される大阪・関西万博では、最先端技術など世界の英知が結集し新たなアイデアを創造・発信、国内外からの投資拡大、交流活性化によるイノベーション創出、地域経済の活性化などが期待され、その相乗効果を発揮する取組みを進めます。
はじめに、シティプロモーションについてです。一昨年本市は、NHKドラマ「まんぷく」の舞台となりました。これを好機ととらえ、ポスターの掲示、市役所での懸垂幕やパネル展の開催などの様々な広報活動を展開しました。また、私自らもNHKに訪問しトップセールスを実施しました。放送初日には、HPへのアクセス数が前日から約7,000件増え、全国の方に「泉大津市」を認知していただきました。また、自治体動画の再生回数は1,000回未満が半数以上といわれる中、あの登美丘高校ダンス部のバブリーダンスを振付したakaneさんが考案した「あしゆびダンス」の動画は、初日だけで約1,500回、数日で約6,000回再生されるなど、「健康寿命日本一へチャレンジするまち」としての認知拡大を日々進めています。
また、市民の手続きの負担軽減、事務処理のスピードアップを図るためのバーチャル市役所総合案内やRPAをはじめとした本市の業務改革の取組みは、「総務省モデル都市」として昨年度は、内閣総理大臣の諮問機関である地方制度調査会の視察団が本市を訪れ、今年度は講演依頼・視察対応が合計22件、北は北海道から南は長崎県まで、全国の自治体関係者が本市を訪れています。
さらに、NHKワールドをはじめとしたテレビ、新聞、雑誌など多数のメディアに幅広い分野で本市が頻繁に取り上げられている状況にあります。
加えて、泉大津フェニックスで行われた夏フェスでは、6日間で100,500人、毛布まつりでは、2日間で5,500人の来場者があり市内外に魅力を発信してきました。令和2年度におきましても、さらに泉大津のブランディングに努め、魅力を発信することで交流人口の増加につなげ、活気あるまちづくりを推進します。
次に、多様化・複雑化する地域のニーズ・課題に対応するため、行政サービスをどう再構築し、地域の将来をどのように描くのかを考える必要があります。
このような社会情勢を踏まえ、市民会館等跡地や南海本線の高架下など市内の様々な場所で、多様な主体が集まり、連携しています。その中心となる課題は、市民一人ひとりの能力、技量、才能を伸ばすとともに、まちの可能性を最大限に引き出すこと。都市ブランドとしての「アビリティタウン」の実現をめざし、市民にとって多様な選択肢を増やすべくリビングラボの取組みを推進します。リビングラボは新技術を最大限に活用し、都市課題の解決や都市機能の効率化に活かそうとする「スマートシティ」を推進するための中核的な役割を果たすものです。大阪府もスマートシティの実現に向けて動きはじめました。本市の取組みは具体的な先行事例として推進してまいります。
さらに、地域にあるものの特色を活かしつつ、さらなる進化をめざして、駅前図書館内に移転予定の特産品直売所が、繊維のまち泉大津が誇る地場産業、民間企業のPR拠点となるよう、産業界とともに整備を進めます。