※以下、南出インターン生により製作された記事です

社会問題

日本では少子高齢化が進んでいます。
高度経済成長時代と言われた中で最も0~20代の人口が多かったのは今から44年前の昭和47年、1971年で5300万人。 そして当時の65歳以上の人口は750万人でした。(総務省統計局調査)

若者人口数は全盛期の半数、高齢者人口数はその当時の5倍です。

平成27年、2015年現在の0~20代の人口は3500万人で、65歳以上の人口は3300万人です。そして、0~20代の人口はこれからも減っていく一方です。 2048(平成60)年には1億人を割って9,913万人となり、50年後の2060年には8,674万人になることが見込まれています(内閣府調査)。

しかし、世界では逆に人口爆発が進んでいます。
このままいけば、2050年には地球全体の人口は90億人を突破します。 人口の数はその国の繁栄を意味します。経済成長、資源問題、食糧問題、全てに直結します。日本の競争力が低下していくことは明らかです。

泉大津(地域)の抱える問題

泉大津市においても、人口は減少傾向にあります。 平成24年度の人口動態の推移では、自然増減(出生死亡)では+44人を保っていますが出生数は減少傾向にある上、社会増減(転出入)で転出の超過が続き-393人となっていて、合計-349人の人口減少となっています。
総人口に占める 5 歳階級別人口の構成比を国・府と比較すると、35~44 歳、0~14 歳の人口割合が高くなっており、「夫婦と子供」の世帯割合が高く、子育て世帯が多いことが特徴となっています。 一方で、老年人口は平成2年より横ばい状態を続けており、総人口の2割を占めています。 このままでは、独居老人や孤独死といった問題も多発します。

子ども達が心身ともに健やかに育つための環境、子育ての面や、独居老人や孤独死を防ぐ上で、地域コミュニティの希薄化を防がなければいけません。

また、泉大津市の財政は経常収支比率(人件費や生活保護費、負債返済に充てる公債費など、避けられない必要な経費が占める割合。
値が低いほど、独自の施策に使えるお金が多い。
目安として、70~80%が適正、90%以上は硬直化しているとされる。)が平成 24 年度では 98.3%となっており、非常に硬直した財政状況となっています。
(上記各種データは、第4次泉大津市総合計画策定にむけた基礎資料より引用)

私たちの課題認識

以上のことより将来の私たちの暮らしは、今より確実に厳しくなるでしょう。今を生き、将来の日本や社会を担う私たち若者が、将来人口が減少する分、今までよりもっと必死に頑張らねばいけないのではないでしょうか。

日本や地域が衰退し、自分たちの暮らしが豊かになることは有り得ません。
しかし、今の若者、大学生は本気で危機感を感じて生きているのでしょうか。
今ある生活を、ただなんとなく生きているだけではないかと思うことがあります。
自分が良ければそれで良い、他者や社会に対する目線が乏しく、周りのことを「他人事」のように感じ「自分の半径5メートル以内」の物事しか考えていないのでないかと思えるのです。

家庭、小学校、中学校、高校と社会に対する関わり方、生き方を積極的に学べないまま、ただ惰性で生きる(=与えられたことはするが、自分の頭で考えて行動する力が弱い)ところに危機感を感じます。 このような若者が増えていき、果たして未来の日本が本当に豊かになるのでしょうか。

私たちの具体的な方策(戦術)

こうした日本や地域の将来に対する危機感から、インターン・プロジェクトが行われています。
インターン・プロジェクトでは、南出議員と共にまちづくりを通して、政治や経済、地域に目を向ける活動に携わると同時に、 自分の心と徹底的に向き合う作業を行い、自分の「原点」「大局」「本気」「徹底」、略して原大本徹を創っていきます。

若者を受け容れてくださっている南出議員や地域の方々、そしてインターンOBOGらとインターン現役生が「徹底討論」をする形で自分の原大本徹を創っては壊し、 創っては壊しを繰り返して研ぎ澄ませていきます。

「自分は今までどのようにして今まで生きてきたのか?」という点を掘り下げていくと、自分の嫌なところ、触れたくないところと自ずと向き合うことになります。
しかし、それを乗り越えようと努力することで自分の殻を破り、 「自分は何のために生きているのか?」という生き方の指針、志=「原点」を立てるために、必死でもがきます。

「自分が生きること」が「なぜ出来ているのか?」という点が一番の根本であり、スタート地点であると考えます。
「何事も当たり前ではない。」「当たり前の反対は、ありがとう。」
自分は家族や、周りの環境があって生かしてもらえているのだということを実感します。 そしてその実感が、家族やその周りの環境に対して恩返しをせねばいけないと思うことに繋がっていきます。 その周りの環境とは何か。それは社会であり、日本である…といったように範囲を拡げていき=「大局」を拡げていくことに繋がります。

また、その感謝の気持ちを捉える幅も、一元的なものでないと考えます。 過去、先祖や先人方の努力によって、私たちの家族や日本や地域は創り上げられてきました。

過去があって、現在の自分があるという流れ、すなわち縦軸の歴史観を感じます。
加えて、現在多くの人々が物を作りサービスを提供することで社会が成り立っているということ、すなわち今現在、“様々な人の支えがあって自分があるという考え、横軸の歴史観”を感じます。 こうした縦軸と横軸の歴史観を肌で実感し、それに対しての感謝の気持ちを持って、恩返し、行動を進めていこうという思考を育んでいきます。

そしてインターン生それぞれが、自分が具体的に何を行うべきか考え=本気、それをいかにして続けていくか=徹底、を考え形にしてインターンを卒業します。 それぞれのフィールドでの活動をしていきつつ、インターンに携わり続けて初心を維持していきます。

私たちのアクション(戦略)について

インターン・プロジェクトを通して本来根付いていた、感謝の気持ち、互助の精神やお陰様の心を取り戻すことで、目線が必ず他者に向くはずです。 そこが、インターン・プロジェクトの卒業地点であると同時に卒業生個々のスタート地点です。
私たちは、感謝の気持ちとそれに対する恩返しと責任に気付くことが出来たゆえに、それを継承しようと取り組んでいます。 卒業生個々が問題点を見い出し、志をたてて生きていくことは、必ずや地域や社会、ひいては日本のためになると信じて活動をしています。

卒業生の中には、インターン卒業後も泉大津に根付いて、自分や家族、 そして地域や社会のことを我事だと考え担うことが出来る人財を育てていくために主体的にインターンに携わっているOB、OGが活動しています (「まちづくりプロジェクト」や「寺子屋プロジェクト」「食育プロジェクト」などのアクション)。

こうした助け合い、お互い様、という言葉や態度は元来人間が生活を営む上でずっと存在していたのだと思います。 そして、それは物質的に豊かではなかった故に、互いに助け合おうという気持ちが育まれていたのではないでしょうか。
こうしたことは当たり前に出来ていなければいけないことだと思います。
現在はすぐに何でも手に入ることにより、そうした互助の精神が失われつつありますが、私たちは、その当たり前を取り戻すことに活動の価値を置いています。

「自分はなぜ生きているのだろう?生きることが出来ているのだろう?」
人は決して一人では生きることは出来ません。今までも、そしてこれからも、です。
「ありがとうの反対は、当たり前」です。助け合いや、感謝、恩返しの気持ちがなければ決して社会は成立しません。
そうした人間が本来大切にすべき価値を取り戻し、家族や周りの人々、身近なところへの感謝と恩返しの気持ちに気付いてもらいます。

そして、考える範囲、大局を次第に拡げて、地域や社会、日本に対しても互助の精神、感謝や恩返しという気持ちを持ってもらうと共に、 「本当にこのままで良いのかな。大丈夫なのかな。」という、社会に対する危機意識に火を付けることを目標として日夜活動をしています。